Croque en Bouche

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花嫁様のご紹介
春を迎えて
2011.04.04

4月からの新年度も始まり、少しずつ春を感じる季節になりました。
先月発生した地震から3週間が経った今、
日本中が一つになって復興に向け前に進み出し、
支援の輪は大きく広がってきています。

私達も、何かお役に立てる事をと考えています。

今回このブログを通して、3月23日に無事結婚式を終えた
我々スタッフのお話をさせて頂きたいと思います。


当日は少し肌寒い朝でした。
私達スタッフは、新郎新婦の支度をする代官山のメイクスタジオに
伺わせて頂きました。
仕事上、挙式に出向く事はめったにありませんでしたので、
少し緊張していましたが、お二人の清々しい笑顔にほっと致しました。

お二人は、挙式を目前に日本がこの様な災害に見舞われ、
挙式披露宴を行うべきか、直前まで迷っていました。
しかし、誰よりもこの日を楽しみにしていた家族へ、
心からの感謝の気持ちと、最愛の人と共に歩んで行く決意を伝えたいと
予定通り行う運びとなりました。

以前より花嫁のご両親は、神前での結婚式を希望されていましたが、
花嫁は、自身の職業であるウェディングドレスも着たいと考えていました。
和装とドレスの両方を着るしかないのか、と悩んでいたところ、
「神前式にウェディングドレスを着ても大丈夫ですよ!」との心強い進言を
頂き、一日をとおしてクロカンブッシュのドレスで過ごす事になりました。



この日の為に作られたドレスは、花嫁から
「大げさにならない様にお願いします。」の一言でした。
神前での挙式や、和庭園や和室にも合うドレスと云う事で出来た一着です。

デザイナーいわく、イメージは美智子皇后さまがご成婚の際に
正田家から出発された時に着ていたドレスだそうです。
誇張したデザインではございませんが、袖付きのくるぶし丈ドレスは
花嫁の雰囲気にとても似合い、心のこもったお持て成しに相応しい一着でした。






式の直前、お二人は幸せに満ち溢れた笑顔で、私達の写真撮影に協力してくれました。
そして後で「とても良い式になりました。皆さんありがとう!」との事でした。



最後まで、白無垢での神前式に拘られていたお母様も
当日の花嫁のドレス姿に、大変喜ばれたと伺っています。

身内の挙式を通して、私達スタッフも沢山の勇気と笑顔を頂きました。
これから挙式をむかえるお二人が、その周りの大切な人たちに
心から感謝を伝えられる様に、私達は最善を尽くしお手伝いさせて頂きたいと
思っています。

本当に素晴らしい一日でした。

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